膝(ヒザ)の痛みの原因は、膝じゃなかった?

膝の痛みを訴えておられる方が多いですね。

CMでも「膝に効く!○○」なんて商品
度々目にします。

「階段の上り下りがツライ」
「正座ができない」
「遠出ができなくなった」
悩んでいる方が本当に多いように思います。

痛みが毎日続くと、心も滅入っていまいますね。

そして一番つらいのが、
『出来ていたことが、できなくなった…』
生活範囲の狭小化です。

そんな皆さまへ、少しでもお力になれたら幸いです。

膝が痛くなったらどうしてますか?

多くの方が「整形外科」に通われるかと思います。

整形外科でしていただけるのは
①レントゲンなどの膝の状態を知れる。
②注射などの処置、痛み止めの処方、膝サポーターのすすめ
③手術をススメられる

設備や人材が整っているのであれば、
④加えてリハビリテーションでしょうか。

しかし、整形外科に通われて、
「劇的に良くなりました」
というお話は私の周りでは聞くことがありません。

膝の痛みの原因にアプローチできていないからでしょうか?
そして膝の痛みは何処から来るのでしょうか?

膝の痛みは何処から?

まずは私が病院勤務時代に、
数年間、膝が変形した方の人工関節術後のリハビリを担当していた経験を持っています。
そんな患者さんから触れて知り得たことをお伝えさせてもらいます。

病院に来られた膝の痛い人には2つのパターンがいらっしゃいます。
①実際に膝をぶつけたりして物理的に痛めた人。
②膝をぶつけた覚えがないのに痛くなった人

①の方は概ね、時期が来ると痛みがなくなる方が多いように思いますが、
②の方は、ドンドン悪くなり、
片方しか痛くなかったのに次第に両方痛くなる人が多いんですね。

そして、私の私見ですが
人工関節術を受けた方の8割以上が②の方でした。

なんで膝が痛くなってくるのでしょうか?

膝ばかりみていた病院勤務時代

膝の手術を受けてくださった方のリハビリを担当していました。
具体的には、膝を曲げる練習や体重を乗せていく練習、
立ったり歩いたりの練習です。

そんな中、
術創(手術の際に必要な切傷)以外にいつまでも
痛みをおぼえる人が何割かいらっしゃいました。

膝の内側だったり外や裏など。

担当の整形外科の先生に相談すると
「時間の問題や、おさまるから大丈夫」
の一点張り。
(病院では先生の発言は絶対なんですね)

でも心では
「ホントかな…」と思いつつ
当時の私が考えられたのは
・膝の中に異物が入っているため違和感や痛みが発生するのは仕方がない
・整形外科の先生の手術ミス?
・膝の形状が急激に変化し、筋肉などが対応しきれず痛い

膝を冷やして温めてマッサージしたり、
立ち方や歩き方の中で膝への体重の乗せ方を変えたり、
「膝にどうアプローチするか」
の視点でしか対応しきれず、
痛みを残したまま退院される方もいらっしゃいました。

どうも膝の手術をして、
膝の痛みの原因と思われる膝関節を改善しているのに
痛みが残ったり出ててくるということは、
膝のみが痛みの原因ではないようです。

ここでご一緒に、膝のおさらいをしてみましょう

膝の居場所と役割

膝は曲げたり伸ばしたり、加えて曲げた状態であれば捻ることができます。
そして、足関節と股関節の間にある中間関節です。

そんな膝関節は、例えば
座っている状態から立ち上がる時
足首は地面と接してロックされ、
股関節は身体の重みでロックされて
中間関節である膝が衝撃(圧)や運動方向などを
コントロールする役割を担ってくれています。

この時に、
足首や股関節に不具合があると
膝がその分を負担してくれる仕組みになっているんですね。
そして負担しきれない分、許容量を超えた分が痛みとして発生します。

そのため、物理的に痛めた覚えのない膝が痛い人は
足首や股関節の不具合を取らないと解消されないということになります。

上記の膝の手術後の方の痛みが出る場合ですと、
膝関節自体は改善されたけれど、
足首や股関節は改善されていないため、
術前同様に膝が過剰なバランス取るため、痛みが発生するとこう事になります。

(今既に、股関節や足首に痛みが日常的に発生している方は、
メンテナンスなど何かしら手を加えないと、
将来、膝関節痛や変形性膝関節症になる可能性が高いです)

股関節と足首(かかと周り)の可動性を出す

股関節

股関節は、年令とともに隙間が狭くなっていく傾向があります。
隙間が狭くなると可動性を失い、膝に負担をかけてしまいます。
股関節の可動性を引き出すために、
寝転んだ状態で、両手で膝を抱えて胸の方へ深呼吸しながら近づけてみましょう。
(右肩と左肩、両方向へ膝を順番に持っていきましょう)

足首(カカト周り)

足には片足だけで30弱の骨が集まっている密集地です。
そして「正常立位」と言われる立ち方は、
内と外のくるぶしの間に体重がかかると良いとされています。
このライン上に、
「カカトの骨」と
「カカトの上にあり、脚から上の体重を支える距骨(きょこつ)」
との関節があります。

この関節の可動性が固くなりやすく、膝に負担をかけてしまします。
このかかと周りの可動性を引き出すために、深呼吸しながら
「足全体をそらして、小指側を上げて相手にカカトを見せる」
「足全体を伸ばして、両親指を近づけながら、相手にカカトを隠す」

(※痛みが出た場合は直ちにおやめください)

全身をみる(皮膚)

ひとは全身タイツを履いているように、
皮膚や筋肉の膜に全身覆われている状態になっています。

そして動きが悪くなっている関節部分は、
皮膚の動き(遊び)も必ず少なくなっています。

まずは、足と股関節の皮膚を緩める

足の指を一本ずつ、緩めていきましょう。
足指が全部終われば、足の裏と甲を緩めてみましょう

股関節は何処にあるかご存知ですか?
鼠径部と言われる部分にありますので、
鼠径部をさすってあげてください。

足首と股関節以外の皮膚が硬くなりやすい3部位

姿勢の影響により、硬くなりやすいこの3部位を
アプローチして、全身でバランスを取りやすい身体にします。

①胸部
胸の中心から横へ、そして胸全面から脇から背中側へ
②肩甲骨
直接触れないため、肩の上下運動や
手を前へ突き出すことで肩甲骨を広げて、
両手を後ろに組んで肩甲骨を寄せる事で皮膚を大きく動かしていきます。
③頭皮
パソコンやスマートフォンを覗きこむような顔が前へ突き出したような姿勢は
頭皮の特に後頭部あたりが非常に硬くなります。頭皮が頭蓋骨から滑るように、
頭皮をマッサージするように緩めてみましょう。

痛みがある部位は、優しく気持ちがいいところまで皮膚を動かしてみてください。

全身のいたるところが緩んで、
ちょっとした動きがスムーズに行くようになりますよ。

緩みが遊びを生み、
その遊びがかただのいたる所の不具合を許容量を超えない範囲内で、カバーしてくれます。

まとめ

ぶつかって痛めた膝ではない痛みは、膝が原因ではない!
原因は「股関節」と「足首」にあり!!
関節と皮膚の可動性を引き出して改善!!!

アナタの身体を見つめ直される機会となれば、なお幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です